「お母さんが仕事してなかったら、僕もっと頭良くなってた?」
小4の秋。
次男が算数のテストを持って帰ってきました。30点。
リビングのテーブルに、その紙を置いて。次男、下向いたまま言いました。
「お母さんが仕事してなかったら、僕もっと頭良くなってた?」
何も言えませんでした。
夕飯の支度してた手が、止まりました。フライパン持ったまま、固まってました。
共働きで、帰宅は19時過ぎ。夕飯作って、お風呂入れて、明日の準備させて。
「宿題やった?」と聞くのが精一杯で、中身を見る時間は1秒もない。
そんな生活を続けていたら、案の定、次男の学力は崩壊しました。
この記事は、「時間がない」という呪いにかかっていた私が、どうやってその呪いを解いたか。
そして、中1になった今、なぜ親が勉強を見なくても成績がキープできているのか、その「仕組み」の話です。
「勉強を見てあげられない」という罪悪感
ワーママの1日
朝6時起床。
夫と子ども2人の弁当作って、7時半に家出る。
会社まで電車で1時間。座れないこと多い。
帰宅は19時過ぎ。玄関開けた瞬間から戦争です。
「ただいまー!」
「ママ、お腹空いた!」
夕飯作って、お風呂入れて、明日の準備させて。
気づいたら22時。
「宿題やった?」って聞くのが精一杯で、中身見る時間なんてありません。
真っ白なドリル
小4の頃が一番ひどかったです。
たまに早く帰れた夜、次男のドリル開いて愕然としました。
真っ白。
あるいは、適当な数字を埋めただけの回答。
「なんでやってないの!?」
怒鳴ってしまいました。
でも、次男は泣きながら言ったんです。
「分かんないんだもん!ママ教えてくれないじゃん!」
その通りでした。
私が横について教えてあげれば、きっとできた。専業主婦の家庭みたいに、おやつを食べながら宿題を見てあげられれば、こんなことにはならなかった。
21時のリビングで
その日の夜。
次男を寝かしつけて、リビングに戻ったら21時過ぎ。
テーブルの上には、冷めた夕飯。私の分だけ、残ってる。
一口食べて、箸が止まりました。
次男の「お母さんが仕事してなかったら」って言葉が、頭の中でぐるぐる回ってる。
気づいたら、涙が出てました。
「仕事、辞めた方がいいのかな…」
声に出して言ってみたけど、答えは出ませんでした。
夫に相談することもできませんでした。「自分で選んだ働き方なのに」って言われるのが怖くて。
呪いを解いたのは、長男の一言だった
1週間後のある夜
それから1週間くらい経った、ある夜。
私、リビングで次男のドリル見ながら、ため息ついてたみたいです。
「母さん、最近暗くね?」
長男(当時中3)が、リビング入ってきて言いました。
「え?そう?」
「うん。なんか、ずっと眉間にシワ寄ってる」
そう言われて、初めて気づきました。私、ずっと暗い顔してたんだ。
「弟の成績が…」
言いかけたら、長男が遮りました。
「母さんさ、『時間かけなきゃ成績上がらない』って思い込みすぎじゃね?」
「え?」
「俺見てみろよ。塾行ってないし、母さんに勉強見てもらったことないけど、なんとかなってるじゃん」
長男は続けました。
「要は、『短時間で終わる仕組み』と『親以外に聞ける相手』がいればいいんだよ。母さんが全部背負う必要なくね?」
その言葉で、ハッとしました。
私は「私が教えてあげなきゃ」と思い込んでいたけど、子供に必要なのは「私」じゃなくて「解決策」だったんです。
変えたのは、たった2つだけ
そこで私は、家庭学習のやり方を変えました。
目標は「親の時間を1秒も使わないこと」です。
① 「全部入りの教材」を捨てて、「紙1枚」にした
まず、ダラダラ時間がかかるタブレット教材や、分厚いドリルをやめました。
代わりに導入したのが、月980円の「いちぶんのいち」。
これの良いところは、「1日1枚、表裏だけ」という圧倒的な少なさです。
所要時間は15分。
これなら、私が夕飯を作っている間に終わります。
丸つけも、私がフライパン振っている横で、長男がパパッとやってくれるようになりました(お駄賃のお菓子と引き換えに)。
「勉強しなさい!」と言う回数が、劇的に減りました。
だって、すぐ終わるから。
ただ、正直に言います。
長男が部活で遅い日、長男が友達と遊びに行った日。そういう日は、誰も丸つけしません。
「明日やろう」
そう言って、そのまま忘れる日もあります。
でも、それでいいと思ってます。完璧じゃなくても、続いてるから。
② 「親が教える」を諦めて、「AI」に頼った
そして一番の変化は、中1になった今。
難しくなった数学や英語を、私はもう教えていません。
代わりに教えているのは、長男とChatGPTです。
「母さん、今のAIすげーぞ。教科書の写真撮って送るだけで、解説してくれる」
次男が分からない問題があると、長男がスマホで撮影してAIに投げます。
そしてAIが返してきた解説を、長男が弟に伝える。
長男と次男、そしてChatGPT。
この3人(?)のチームが、うちの家庭学習を回してくれてます。
私、何もしてないんです。でも、なんとかなってる。
私はその間、お風呂に入ったり、明日の仕事の準備をしたり。
リビングから聞こえる「お前、これAIがこう言ってるぞ」「あーなるほど!」という兄弟の声を聞きながら、私は私の時間を過ごせています。
ただ、これも毎日じゃないです。
長男が受験勉強で忙しい日、次男が部活で疲れて帰ってくる日。そういう日は、誰も勉強見れません。
「まあ、今日はいいか」
そう言って、次男はそのまま寝ちゃう日もあります。
でも、それでもいいと思ってます。
「お母さんが働いててよかった」と言われる日まで
次男の学力は、どうなったか
中1になった今。
次男の成績、クラスの真ん中くらいです。
トップじゃないし、下でもない。普通。
でも、それで十分だと思ってます。
小4の時みたいに、30点取ってくることはなくなりました。
「仕事、辞めなくてよかった」
先日、次男に聞きました。
「ママ、仕事辞めようか迷ってた時あったんだよ」
次男はスマホでゲームしながら、ケロッと言いました。
「えー、辞めなくていいよ。だって今、僕も兄ちゃんも勝手にやってるし」
その言葉を聞いて、やっと「呪い」が完全に解けた気がしました。
次男の成績が崩壊しかけたのは、私が働いてたからじゃなかった。
私が「自分が教えなきゃ」って、無理してたからなんですよね。
無理なものは無理。だから、道具に頼る。仕組みに頼る。
- 時間がかかる教材はやめて、短時間で終わる「紙」にする
- 親が教えられないなら、「AI」や「兄弟」に任せる
そうやって「手放す」ことが、結果的に子供の自律に繋がりました。
もし今、あなたが「仕事のせいで…」と自分を責めているなら
大丈夫です。
その罪悪感は、「仕組み」を変えれば消せます。
私が仕事を辞めずに済んだ、我が家の「手抜き学習システム」。
完璧じゃないです。サボる日もあるし、うまくいかない日もある。
でも、なんとかなってます。
もし「時間がない」という呪いにかかっているなら、まずは、ここから試してみてください。
