「せっかく奮発してスマイルゼミを導入したのに、うちの子、ゲームばかりで全然勉強しないんです…」
あなたも、そんな深い溜息をついていませんか?
私もそうでした。小学3年生の息子、ハルトのために、期待を込めてスマイルゼミを契約しました。タブレット学習なら、これからの時代に合った学び方ができるはず。何より、ゲーム感覚で楽しく勉強してくれるだろうと、胸を躍らせていたのです。
「ご褒美」が「呪縛」に変わった日
最初は良かったんです。珍しさも手伝って、少しは学習コンテンツにも触れていました。でも、すぐに異変が訪れました。画面の向こうから聞こえてくるのは、甲高いゲームの効果音と、ハルトの楽しそうな笑い声ばかり。「ご褒美ゲット!」という声が、私の心には鉛のように重く響きました。
リビングのソファで家事をしながら、私は何度、眉間に皺を寄せたことでしょう。学習時間が終わっても、ハルトはタブレットから離れようとせず、必死にミニゲームをやり続けている。その姿を見るたびに、私の心には暗い影が落ちていきました。「またゲーム…?」「何のために高いお金払ってるんだろう…」「このままだと勉強嫌いになっちゃう…」「私のやり方が悪いのかな…もうダメかもしれない…」
高額な受講料を払い続けているのに、得られているのはゲームの腕前ばかり。肝心の学習内容は一向に進まず、基礎学力への不安は募るばかりでした。「このままでは、将来、勉強についていけなくなるんじゃないか…」「なぜうちの子だけが、こんなにゲームに夢中になるんだろう…」焦燥感と無力感に苛まれ、夜中に一人で、枕を濡らすこともありました。
なぜ、子供は「ゲームの沼」にはまってしまうのか?
私たち親が期待する「学習」と、子供が求める「楽しさ」の間には、大きなギャップがあります。ゲームは、短い時間で明確な目標があり、達成すれば即座に報酬が得られるように設計されています。脳の報酬系が強く刺激され、「もっとやりたい!」という強い欲求が生まれるのです。一方で学習は、成果が見えにくく、地道な努力が必要です。特に、スマイルゼミのような「ご褒美」システムは、使い方を誤ると、学習そのものへの内発的動機付けではなく、「ご褒美のためのゲーム」という歪んだ動機付けを生み出してしまいがちです。
絶望から抜け出す!親子で掴む「学びの勝利」
この負のループから抜け出すには、ゲームを完全に禁止するのではなく、学習への「橋渡し」として活用する視点が必要です。私が試行錯誤の末に見つけた、効果的な秘策を3つご紹介します。
1. 「学習時間」と「ゲーム時間」を聖域化する
まずは、学習とゲームの時間を明確に区別し、それぞれの時間を「聖域」として守ることです。例えば、「夕食前30分は学習タイム、その後はゲームなし。ただし、学習ノルマを達成したら、週末に30分だけゲームOK」といった具体的なルールを親子で話し合い、ホワイトボードなどに明記します。
重要なのは、親がそのルールを徹底して守らせること。最初は反発があるかもしれませんが、「約束だからね」と毅然とした態度で臨むことが大切です。これにより、子供は「今は学習の時間」「これはご褒美の時間」と認識できるようになります。
2. 「ゲーム以外の報酬」で学習意欲をブーストする
スマイルゼミのゲーム内報酬だけに頼るのはやめましょう。もっと強力な「現実世界のご褒美」を用意するのです。例えば、学習ノルマを達成したら、「大好きな公園に一緒に行く」「週末に一緒にクッキーを作る」「読みたがっていた本を買いに行く」など、子供が本当に喜ぶ体験や物を「ご褒美」として設定します。
これは、単なる物質的な報酬ではなく、親子のコミュニケーションを深める機会にもなります。学習の成果が、親との楽しい時間や新しい体験に繋がることで、子供の心には「勉強って、いいことあるんだ!」というポジティブな感情が育まれます。
3. 親が「最高のコーチ」になる
子供の学習への関わり方は、親の姿勢に大きく左右されます。スマイルゼミに任せきりにせず、親も「最高のコーチ」として積極的に関わりましょう。例えば、学習コンテンツの内容を一緒に見たり、「今日の算数の問題、面白かった?」と積極的に話しかけたりします。
そして、何よりも大切なのは、小さな進歩でも心から褒めること。「漢字、丁寧に書けたね!」「この問題、前は難しかったのに、今日は解けたね!」と具体的に褒めることで、子供は「自分はできる!」という自己肯定感を育み、次の学習への意欲に繋がります。親の温かいまなざしと声がけこそが、子供の学びを支える最強の原動力なのです。
まとめ:ゲームは「敵」ではなく「道しるべ」に
スマイルゼミのゲーム機能は、決して敵ではありません。使い方次第で、子供の学習意欲を引き出す「道しるべ」になり得ます。大切なのは、親が主体的に介入し、学習と遊びのバランスを整え、子供の内発的な学びの喜びを育むことです。
今日から、あなたも「最高のコーチ」として、お子さんと一緒に学びの旅に出ませんか?きっと、ゲームを乗り越えた先には、親子の絆と、自ら学ぶ力を身につけたお子さんの輝く笑顔が待っています。
